昨今では、ハーフかどうかに関わらず、自分の家族ではない他人と一緒に同じ家にすむ「ハウスシェア(ルームシェア)」をする人は増えていると思います。
日本で育つとまだまだ抵抗が多いでしょうが、一度、北米やヨーロッパなどの海外にでると、抵抗感が少なくなった方は多いと思いますし、特に、私の場合は、ハーフの人がハウスメイトを探していると聞いて、英語を使える環境に住めるチャンスだと思いました、という方がたくさん、コンタクトをしてきてくれました。また、外国人の方は、英語も分かるし、日本語も勉強できるから、という理由が多かったです。(私は大学の掲示板を通じて募集しました)
これまで、10人くらいの方とハウスメイトとして一緒に過ごしました。そのうち2人は日本人の男の子、彼ら以外は外国籍の方で、男性であったり女性であったり様々です。
知らない異性と住むの?と思うかもしれませんが、良い人は性別にかかわらず良い人ですし、悪い人は同性でも最悪のハウスメイトになります。ただ、もちろん異性、特に女性が男性のハウスメイトを持つ時は、女性のハウスメイト以上の注意が必要です。
私が異性のハウスメイトの人選で大切だと思うポイントは以下です。
【1】家の環境を整えよう
個人の部屋に鍵を付けるのはもちろん、ハスルームのドアがきちんと施錠できるかチェックしましょう。ハウスメイトには、部屋は玄関と同じで、出入りする時は必ず施錠をお願いしましょう。就寝時も施錠。寝ている間に部屋に入られるのも困りますし、部屋に入ったと疑われるのも困ります。お互いに、トラブルのもとになることは避けるようにしましょう。
もし、現金など大切なものを部屋に置いている場合は、部屋の中で、さらに金庫など、鍵のかかるところに置きましょう。私は、多くの現金は置かないようにしていましたし、通帳はクローゼットのハンガー掛けからぶら下げることができる携帯用金庫を使っていました。今は分かりませんが、シティバング銀行で、判子ではなく、署名での照会にしていました。
【2】友達の紹介を利用しよう
ハウスメイト選びで、一番安心なのは信用できる友達からの紹介です。でも、友達の言葉だけを信じないで、自分でも面接などします。
この人はちょっと…と思ったときに断れないような状態に自分を置かないように、ずるいようですが、伏線を張っておきましょう。例えば、ハウスシェアを探している友人がいるんだけどどう?と言われたら、「うん、決まってないよ。でも、今、会って話をしようっていうことになった人がいるから絶対お友達に入ってもらえるかは分からないけど、いい人ならぜひ紹介して!」という感じです。
理想的を言えば、断ってもらっても大丈夫だから、遠慮しないでね、と言ってくれるような本当に仲が良く状況を分かってくれるお友達の紹介なら、一番信用できると思います。
【2】面接をしよう
入居前に会うことは絶対必要です。面接が初めての場合は、誰かと一緒に面接しましょう。すでにハウスメイトが他にいる場合はその人と、いない場合は友人に頼んで一緒に面接してもらうといいと思います。
面接で絶対聞きたいことは④にありますが、面接とは、この人となら友達になれそう、という人を探すのではなく、この人となら耐えられそう…というレベルで探します。ハウスメイトだからといって、友達になる必要はありません。
お互いに相手に過度な期待をすると、あとが大変です。私が経験したのは、外国人相手なら、ハーフだから外国人のこと大目に見てくれるよね、という甘えがある人。ちょっと忘れ物をした、などという時、土足のまま絨毯に上がるので注意したら、僕は外国人だから仕方ない…と言われました。ビーサンしか履いてないんだから脱ぎなよ、という小さいことから塵も積もれば山となるの如く、文句が爆発したことがあります。
また、日本人相手には、ハーフと住んだら生活の会話を全て英語でしなければ損との勢いで全てを英語でこなそうとする人が多くいました。面接でごめんなさいをしたのですが、日常会話程度の英語というのは実は非常に奥が深く、ニュアンスが伝わらない、相手の本当に言いたいことが伝わってこないなど、(例えば、You must..と言われて、はぁ?となったり…)いろいろ大変です。
また、面接に恋人、友達、親を連れていきたいという入居希望者には、同伴綿製OKをだしましょう。ハウスメイトの部屋を訪問するなどがあり、いづれ会うことになるでしょうし、相手も気を付けているということです。ただ、同伴の方がどうしてもだめなタイプということもあります。お母さんがめっちゃ細かい人だったことがあり、この人を入れたら、確実にお母さんとトラブルになるということでごめんなさいしたことはあります。
【3】お仕事や家賃の出所などちょっとプライベートなことも聞こう
プライベートなことですので聞き方が難しいですが、さりげなく「学生さんですか?」など探りを入れましょう。
仕事はなく体も健康。お金は入ってくるから大丈夫…と言う人が来て、あれ?と思ったんですが、かなり体の小さい男性だったことと、ハウスメイトの来ない時期(2月!)だったので、まあいっか、と思って入れました。そうしたら、精神的な障害があり、政府からの補填をもらっていた方でした。
精神的な障害にもいろいろありますので差別となってはいけませんが、その方は3か月後に出て行ってもらうまでの間に部屋中にごみ袋を重ねて“保管”しており、ネズミやゴキブリ、異臭が立つようになりました。基本的にはいい人で、特に危害を加えられたわけでないですが、やはり、衛生上一緒に住むことは難しいです。部屋のクリーニング代が非常にかかりました。
また、彼氏・彼女がいるというハウスメイトを入れる時には、訪問のルールなどを決めておきましょう。私のハウスメイトは、毎日午前2時くらいに戻ってきて、ガールフレンドを連れてきていましたが(ここまでは気にはなりませんでした)彼女はストリッパーで、下着の線がつくと仕事にならないからということで、毎回、トイレですれ違う時は全裸。ちょっとレアな体験でした。
【4】あれ?と思ったら感を信じよう
プライベートなので聞いてはいけないこと、人種や性別、仕事で差別とならないように気を付けたいですが、「あれ?」と思ったら、丁重にお断りしましょう。
差別ではなく、人間なので、どうもかみ合わないということってあると思います。私も、外国人、日本人の差なく、これまで波長がすごく合う人、どうしてもだめな人はいました。
なんだかな……と思ったら自分の勘を信じましょう。
(Thalia/ライター)
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