【体験談】国際結婚の金銭感覚の悩みや困る理由

【体験談】国際結婚の金銭感覚の悩みや困る理由

グローバル社会と言われているものの、真に国際理解に至っていない日本の現状。ハーフやクォーターの「良かった」「困った」を募集する本企画です。

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今回話を伺ったのは、日本と台湾とのハーフを妻とする日本人Kさん(35・男性)です。彼は、台湾に長く住んでいた女性と結婚をして、幸せな生活を送りながらも、国際結婚の大変さを日々感じているそう。
その1つである金銭感覚の不一致があるそう。国際結婚特有だというその理由について、詳しく話を伺いました。

「日本で暮らし働く外国人の方々、特に台湾人については比較的実家が富裕層であることが多いです。特に留学で日本に来て、卒業後も日本で働いている人ではその傾向が強いです。私が今まで日本で会った台湾人の人はほとんどこのパターンでした。
唯一の例外は奥さんで、奥さんは富裕層で留学する余裕があったというよりは、自分の半分のルーツであることが日本に来た大きな理由であるようです。もちろん、国費留学している人などもいますけれども。東南アジア系の人でそういった方にお会いしましたが、大変優秀な方が多かったですね」

日本に来れるだけの余裕がある……ということでしょうか。

「恐らくは。近い中国系で日本に働きに来ている人も、やはり海外に来れるほどの教育を受けているくらいなので比較的裕福な家庭の出の人が多かったです。特に香港、上海あたりの出身の人は親が商売をやっている人も多くいました。そういったわけで、奥さんの日本にいる台湾人の友人はお嬢様が多いわけです。
今まで出会ってきた人たちは良い人でしたし、とんでもなく金銭感覚がおかしいとは思わないのですが、でも、やっぱり比較的お金はバッバッと使ってしまう人が多いです。ビジネスで割ときっちり稼いでる上、本当に困ったときは親に送金してもらうという奥の手があるので、お金は(広い意味で)自己投資になるならガンガン使うといった方々が多いようです」

自己投資でお金を使うのは素敵なことですよね。しかし、どうして特別裕福でもない妻の金銭感覚が気になるのでしょうか。

「他人のお金の使い方で何が困るかというと、この割と裕福な友人たちにつられて奥さんも同じようにお金を使っていくことなんです。私たち夫婦は結婚後もほとんどの期間共働きだったため、そこそこ収入はあったのですが、外食や資格取得の勉強、ハイスペックPC、エステなどなど形にならないものにお金を使い、今も貯金はほとんどありません。さらに子供が生まれた後はなおさらです。
文化的な考えなどがあるのでしょう。『若いうちにしかできないことは、若いうちにお金を使ってやっとかなくちゃ』という発言も多々ありました」台湾人に限って言うと、裕福であってもなくっても割とお金は使うときは使うという人が多いみたいです。それは大家族という仕組みがセーフティーネットになっており、そこをあてにしている部分があるみたいです。日本人同士ももちろんですが、日本人で外国人の方と結婚しようとしている方はなおさら、相手の金銭感覚も少し確かめておいた方が良いかもしれません」

国によって考え方や文化は異なりますからね。金銭トラブルによる離婚率はとても高いので、幸せな結婚生活を送るためにも、相手の価値観を尊重しつつ、どう生計を維持していくのか話し合った方が良さそうです。

(神崎なつめ/ライター)

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